英検準1級を目指してる人の中には
- 英検準1級のリスニングが全然聞き取れない
- 英検準1級のリスニングを解くコツを知りたい
- 何を使って練習したらいいか分からない
こんな悩みを持っている人も多いのではないでしょうか。
英検準1級のリスニングって本当に難しいですよね。。
2級からレベル上がりすぎ!
というわけでこの記事では
- 英検準1級リスニングのpart1を解くコツ
- 英検準1級リスニングのpart2を解くコツ
- 英検準1級リスニングのpart3を解くコツ
- 全partに共通の対策法
- 英検準1級のリスニング対策でおすすめの参考書
について詳しく解説していきます。
この記事を読むことで、英検準1級のリスニングを解くコツがpartごとに分かります。
英検準1級リスニングを解く3つのコツ:part1

part1は男女2人の会話を聞いて答える問題ですね。
話してる時間的には1問当たり30秒~40秒ぐらいです。
part1を解くコツは3つあります。
- 選択肢の主語に注目する
- 会話の中で出てきた提案やなされた決定に注意する
- 話し手のテンションや口調からプラスの内容かマイナスの内容か判断する
それぞれ詳しく解説しますね。
コツ①:選択肢の主語に注目する
選択肢の主語に注目すれば、誰の行動や発言に気をつけて聞けばいいのかが分かります。
例えば
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2017 英検準1級過去6回全問題集 旺文社 p34より引用
この問題の場合だと主語がすべて「The woman」なので女性の行動や発言に注目すれば正解できそうですよね。
このように主語に注目することで聞き取るポイントがはっきりするので、解きやすさが全然ちがいます。
ただし選択肢の主語が「The woman」から始まっていたとしても、女性が発言するとは限りません。
男性が女性に~してと頼む場合もあるからです。
そうなった場合、聞かれているのは女性の行動ですが聞き取らなければならないのは男性の発言です。
コツ②:会話の中で出てきた提案やなされた決定に注意する
part1では、必ず何か大きな行動や変化があるはずなので、そこに注目して聞きましょう。
特に誰かが何かを提案したり、何かが最終的に決定されたときは要注意です。
そこが答えの根拠になりやすいです。
コツ③:話し手のテンションや口調からプラスの内容かマイナスの内容か判断する
男女の会話なので、ある程度話し手のテンションや話し方で推測することが可能です。
例えば、2人とも元気がなかったり、ため息をついていた場合
選択肢にプラスの内容が2文、マイナスの内容があれば、プラスの選択肢2つはほぼ切れると思います。
英検準1級リスニングを解く5つのコツ:part2

リスニングで一番難しいと言われているのがpart2です。
ここで挫折する人は多いですが、大丈夫です。このpartもコツがあります。
自分も最初に絶望したのはこのpart2でしたが、いったんコツをつかめば安定して取れるようになりました。
このpart2のコツは5つです。
- 選択肢には必ず先に目を通しておく
- 正解の選択肢以外は基本的に本文で触れられない
- 実験や研究結果に注目する
- howeverのあとに注目する
- 正解の選択肢はパラフレーズされている
1つずつ解説します。
コツ①:選択肢には必ず先に目を通しておく
設問と設問の間が約8秒ほどしかありません。
その間に4つの選択肢を読んで答えを考えるのは至難の業です。
なので、先に選択肢を見ておかないと処理が追いつかなくなります。
また、先に選択肢に目を通しておくことで話の内容に検討をつけることもできます。
例えば
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2017 英検準1級過去6回全問題集 旺文社 p36より引用
この問題の場合、選択肢を見ただけで環境問題、特にサンゴ礁の話なのかなと推測ができますよね。
それだけでかなり解きやすくなるはずです。
コツ②:正解の選択肢以外は基本的に本文で触れられない
これめちゃくちゃ重要です。
どういうことかと言いますと、4つの選択肢の中で本文に登場するのは「正解の選択肢のみ」です。
それ以外の選択肢は基本的に本文に出てきません。
例えば
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2017 英検準1級過去6回全問題集 旺文社 p36より引用
No.17の答えは選択肢3なのですが
- 2の砂の量が減っているとか
- 4の島が古い
といった話は全く出てきません(1は少し出てきます)。
これを利用することで、最後の質問を聞くまでもなく正解を選べてしまいます。
なぜなら、質問を聞かなくても「本文で言ってたかどうか」だけで正解かどうか判断することができるからです。
「質問の答えとして合っているか」は関係ないんです。
大事なのは「本文で述べられていたか」、ただそれだけです。
コツ③:実験や研究結果に注目する
part2では何かしらの実験や研究が行われることが多いです。
このとき大事なのはその結果。
- 何が分かったのか
- 実験や研究が示していること
- 科学者などが信じていること
この辺りはよく聞かれるので要注意ですね。
コツ④:howeverのあとに注目する
「however」のあとに答えの根拠が読まれることが多いです。
読解でも「however」のあとは重要なのでそれと同じですね。
でもこれは絶対ではないので、過信は禁物です。
一応気に留めておくと便利かもしれません。
コツ⑤:正解の選択肢はパラフレーズされている
パラフレーズとは言い換えです。
英語は同じ表現を繰り返し使うのを嫌うので、1回出てきた単語は2回目には
- 別の単語
- 別の表現
に言い換えられてることが多いです。
例えば、important→significant のような感じです。
もう一度上の過去問を使って説明します。
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2017 英検準1級過去6回全問題集 旺文社 p36より引用
この問題の場合、正解の選択肢はNo.17が3 No.18が1なのですが
No.17では
- have grown(選択肢)が
- have increased(本文)に
- over the past century(選択肢) が
- over the past 100 years(本文)に
No.18では
- be threatened(選択肢)が
- be polluted (本文)
に言い換えられています。
なので、選択肢に「have grown」と書いてあるからといって「have grown」と聞こえてくることを期待してもおそらく流れてきません。
なぜならパラフレーズされているからです。
日ごろからパラフレーズを意識して聞くことが必要になります。
英検準1級リスニングを解く2つのコツ:part3

part3はReal-Life形式の問題です。シチュエーションは
- 館内放送
- ジムや病院
- 電話の録音メッセージ
などの日常生活を想定した内容になっています。
問題用紙にあらかじめ「状況」と「質問」が印刷されており、それらを読む時間が10秒間与えられます。
実際の問題はこんな感じ。
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2017 英検準1級過去6回全問題集 旺文社 p38より引用
part3のコツは2つです。
- 「situation」と「選択肢」は先に読んでおく
- 「situation」でポイントになりそうなところに印をつけておく
1つずつ解説しますね。
コツ①:situationと選択肢は先に読んでおく
10秒間読む時間が与えられていますが、それだけではたぶん間に合わないです。
読むだけならいけるかもしれませんが、他のパートとちがい状況を整理しなければいけません。
例えば
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2017 英検準1級過去6回全問題集 旺文社 p38より引用
この問題の場合
- ボランティア活動の説明会
- お年寄りに直接関わりたい
- 週末の午前中しか空いてない
これだけの情報+選択肢も頭にいれなければなりません。
これを10秒でこなすのはかなり大変です。
なので、与えられる10秒とは別に選択肢を読む時間を確保しておくことが大事です。
コツ②:situationでポイントになりそうなところに印をつけておく
これだけでだいぶ難易度が下がります。
例えば四角で囲った部分ですね。
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2017 英検準1級過去6回全問題集 旺文社 p38より引用
いかにもポイントになりそうな感じですよね。
こうすることで、リスニング中にいちいちsituationをすべて見なくても済みます。
聞くことで精いっぱいのリスニング中は、こういう小さな時間の積み重ねが活きてきます。
英検準1級リスニングを解く3つのコツ:全part共通

最後にリスニング全体のコツを3つ紹介したいと思います。
- 選択肢には先に目を通しておく
- 分からなかったらその問題は潔くあきらめる
- 家で練習するときはスピーカー推奨
この3つになります。
具体的に解説していきますね。
コツ①:選択肢には先に目を通しておく
先ほどから何度か言っていますが、めちゃくちゃ重要です。
問題と問題の間は約8秒ほどしかありません。
その間に
- 4つの選択肢をすべて読んで
- どれが正解かを考え抜き
- 答えをマークしなければなりません。
これを8秒でこなすのはかなり大変ですよね。
しかし、あらかじめ選択肢を読んでおけば音声に集中することができます。
また、先に選択肢を読むことでこれからどんな話題が流れるのかも分かります。
これだけでもかなり聞き取りやすくなるはずです。
リスニングの各partの初めに、各問題の説明時間があるのでその時間を先読みに使えば大丈夫です。
コツ②:分からなかったらその問題は潔くあきらめる
リスニングではあきらめる勇気も必要です。
1つの問題で迷えば迷うほど、次の問題に影響が出てしまいます。
「1番ぽいけど、2番な気もするし、、待てよ3番についても言ってた気がするぞ。
あ、やばい次の問題始まっちゃった!適当に2番でいいや!」
それで次の問題もぐだぐだに。。みたいな。
リスニング中にこんな経験したことある方多いのではないでしょうか。
自分もよくありました。
でもこれってかなりもったいないですよね。
今解いている問題だけじゃなく次の問題にも影響が出てしまいます。
なので、分からないと思ったら正解っぽいのにマークして切り替えるのが一番です。
迷ってる=分からない
なので
あまり悩んでも正答率にそこまで差は出ないと思います。
それよりも次の問題に備えて態勢を立て直すことの方が大事です。
③:家で練習するときはスピーカー推奨
最後は試験中のコツというよりも、ふだん練習するときの話になります。
ふだんリスニングを解くときって何を使って聞いていますか?
「イヤホンとかヘッドホンで聞いてるよ!」 って人は要注意です。
なぜなら、英検の本番はスピーカーを使って行われるからです。
イヤホンやヘッドホンに慣れていると、本番聞こえ具合が違うので慌てることになると思います。
自分もずっとイヤホンで聞いていたので本番びっくりしました。
全然いつもの感じとちがうんです。。慣れるのに最初の5問ぐらいはまともに解けませんでした。。
自分のようにならないためにも、普段から少しずつスピーカーに慣れておくと本番慌てずに済みますよ。
自分はずっとこちらのウォークマンとスピーカーのセットを愛用しています。
スマホで聞いてももちろんいいんですが
- スマホはスマホで使いたい
- スマホの画面をいちいち切り替えるのが面倒
だったりするんですよね。
なのでリスニング用に1台もっておくと非常に重宝しますよ。
操作も簡単なので機械音痴の自分でも使いこなせています。
曲を入れるのも「ただドラッグするだけ」なので機械オンチな方にもピッタリです。
英検準1級リスニング対策でおすすめの参考書

基本的には、旺文社の過去問で練習すれば十分です。
大事なのは、一回解いて終わりにしないことです。とことんやり込んで音読教材にしてしまいましょう。
そうすれば一気にリスニングができるようになります。
「もっと練習したい!」という人はこちらの参考書を追加するのがおすすめです。
英検準1級のリスニングをたっぷり演習できます。他のリスニング問題集と比べて新しいのも嬉しいところ。