難しめの英文解釈の参考書を探してる人の中には
「構文把握のプラチカがおすすめの参考書って聞いたけど実際どうなんだろう」
「レベルや特徴、他の解釈の参考書との違いについても知りたいな」
こんな疑問を持っている人もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事ではこんな疑問にお答えします。
本記事の内容
- 構文把握のプラチカってどんな参考書?
- どれぐらいのレベルで、どんな人におすすめできるかを解説
- メリット、デメリットや効果的な使い方について解説
- 他の有名な解釈の参考書との比較
この記事を読むことで構文把握のプラチカがどんな参考書なのかがすべて分かります。
良いところだけでなく、気になるところについても解説してあるので気になる人はチェックしてみてください。
この記事は5分ほどで読み終わります。
構文把握のプラチカのレベルなどの基本情報

- ジャンル:英文解釈
- 使用時期:英語学習中期~後期
- 内容レベル:難しめ
- 対象者:MARCHレベルの1文は読める人
- 到達レベル:早慶レベルの1文が読めるようになる
- ページ数:69ページ
以下で構文把握のプラチカについてもう少し詳しく解説していきます。
構文把握のプラチカの基本情報
- 構文把握のプラチカってどんな参考書??
- 構文把握のプラチカのレベルはどれぐらい??
- 構文把握のプラチカがおすすめな人
- 構文把握のプラチカを使ってできるようになること
①:構文把握のプラチカってどんな参考書??
構文把握のプラチカは英文解釈の参考書です。
全部で20章構成で各章につき3~4の例題があり、不定詞や関係詞などの文法ごとに練習できます。
最初は主語の発見から始まり
- 準動詞
- 比較
- 仮定法
- 否定
- 名詞構文
- 省略
- 倒置など
カバーしている範囲はかなり広いです。
これ1冊やりこめば、難関大や英検などの資格試験にも十分対応できる力がつきます。
また、かなり薄い参考書でして、英文解釈の問題だけで見ると46ページしかありません。
1周しやすいのはありがたいところですよね。
ちなみに、問題と解答は別冊になっています。
②:構文把握のプラチカのレベルはどれぐらい??
レベルは、早慶レベルです。
例題はすべて大学の過去問からの抜粋となっており、難関大学からの引用が中心。
いくつか挙げると
- 東京大学
- 京都大学
- 一橋大学
- 大阪大学
- 東北大学
- 北海道大学
- 慶応義塾大学
などなど。国公立大学からの抜粋が多い印象です。
難しめの解釈を練習したい人にとっては、かなりやりごたえがあると思います。
③:構文把握のプラチカがおすすめな人
早慶レベルの1文を読めるようになりたい人で、すでにMARCHレベルの1文が読める人です(もちろん文法は分かってる前提)。
問題集でいうと
- 英語長文ポラリス2
- やっておきたい英語長文500
あたりが読めないと使うのは難しいと思います。
難しい参考書なので今の自分のレベルに合っているかどうかは要注意です。
④:構文把握のプラチカを使ってできるようになること
構文把握のプラチカをやり込むことで、早慶レベルの1文が読めるようになります。
難しい参考書ですが、その分完璧にしたあとの到達点は高いです。
英検1級の長文も読めるぐらいになりますよ。
構文把握のプラチカのレベルと他の参考書を比較【難易度】

構文把握のプラチカと英文解釈の技術シリーズとの比較
入門英文解釈の技術70・基礎英文解釈の技術100より難しいです。
英文解釈の技術100よりは少し簡単です。
難易度的には、基礎英文解釈の技術100と英文解釈の技術100の間ぐらい
構文把握のプラチカとポレポレとの比較
全体的に見ると同じぐらいですが、ポレポレは例題によって難易度のふり幅が大きいので比較しにくいところがあります。
ポレポレは易しい問題はレベルの割に簡単ですし、難しい問題はとことん難しいので。
その点、構文把握のプラチカは最初から最後まで安定して難しいです。
全体的に見ると同じぐらいかなあといった印象です。
構文把握のプラチカのレベルから見た4つのメリット

構文把握のプラチカには4つの良いところがあります。
- 倒置や省略、名詞構文などの特殊構文を練習できる!
- 英文の質がめちゃくちゃいい!
- 前後の文も抜粋してあるので文脈が分かりやすい!
- とても薄いので1周しやすい!
1つずつ解説します。
①:倒置や省略、名詞構文などの特殊構文を練習できる!
構文把握のプラチカでは倒置や省略、名詞構文などの特殊構文を練習できます。
これらの構文はふつうに長文を読んでるだけではなかなか出会わない一方で、難関大学ではその難しさから狙われやすい傾向にあります。
対策してきた人とそうでない人の差がモロに表れます。
構文把握のプラチカを使うことで、こうした差がつきやすい部分を集中的に対策でき、周りの受験生と差をつけることができますよ。
特に名詞構文は扱っている参考書が少ないため、聞き慣れない人も多いと思いますが、ぜひ身につけておくことをおすすめします。
これが理解できるだけで、英語の見方がガラッと変わります。
自分は名詞構文を理解したことで英語の世界が変わりました。
構文把握のプラチカでは差がつきやすい構文を集中的に練習できるよ!
②:英文の質がめちゃくちゃいい!
構文把握のプラチカは他の参考書と比べ、英文の質がめちゃくちゃいいです。
難関国公立からの出題が多いためかは分かりませんが、自力を問われているような英文ばかりです。
この1冊を完璧に仕上げたら、難関大の長文にも動じないぐらいの力がつきます。
構文把握のプラチカは英文の質がめちゃくちゃ高い!
③:前後の文も抜粋してあるので文脈が分かりやすい!
構文把握のプラチカは、問題で問われている文だけでなく、その前後の文章も抜粋してあるので文脈が分かりやすいです。
英文解釈の参考書でよくあるのは、抜粋元の長文の中から、問題で聞きたい1文だけを抜き出してあるパターン。
これだと前後の文脈が分からないので訳が作りにくいんですよね、、
「これどういう状況??」みたいになって。
その点、構文把握のプラチカは1段落まとめて抜粋してあるので、ストレスなく取り組めます。
構文把握のプラチカは前後の文脈が分かるので、進めやすい!
④:とても薄いので1周しやすい!
構文把握のプラチカはとても薄い参考書です。
英文解釈の部分だけで見ると、問題ページは47ページしかありません。
なので、すぐに1周することができます。
「なんだそんなことか」と思われるかもしれませんが、1周しやすいというのはかなり重要でして
1周しやすい=何周もしやすい=定着しやすい
と言えます。
何周もしやすいので、英文がどんどん定着するよ!
構文把握のプラチカのレベルから見たデメリット2つ

構文把握のプラチカの気になるところは2つです。
- 解説があっさりしている
- CDはついていない
以下1つずつ見ていきます。
①:解説があっさりしている
構文把握のプラチカの解説は他の英文解釈の参考書と比べると、かなりあっさりしています。
なので、基本(特に文法)に漏れがあると理解するのに苦労するかもしれません。
しかし、くどくどした説明が嫌な人にとっては逆に読みやすいとも言えます。
②:CDはついていない
構文把握のプラチカにはCDはついていません。
なので、音読をしたい人にとっては少し不便かもしれません。
ですが個人的には、音読は長文問題集を使ってやればいいと思っているのでそこまで気になりませんでした。
構文把握のプラチカのレベルを踏まえた効果的な使い方3つ

次に構文把握のプラチカの効果的な使い方を紹介します。重要なのは以下3点です。
- 第1部をやり込む!
- 解くのは下線部だけでOK!
- 何周もして復習する!
1つずつ解説しますね。
①:第1部をやり込む!
構文把握のプラチカは第1部と第2部に分かれています。
- 第1部……英文解釈
- 第2部……長文問題
それぞれ上のようになっており、実際に使うのは第1部の英文解釈だけでOKです。
長文問題については他にもっといい問題集があるので、ここであえてやる必要はないです。
第1部をガンガンやり込みましょう。
②:解くのは下線部だけでOK!
構文把握のプラチカは問題で問われている1文(下線が引かれてます)だけでなく、1段落まとめて抜粋されています。
実際にあなたが解くときは下線部が引かれている1文だけでOKです。
余裕があれば下線部以外もやってもいいですが、下線部の英文解釈だけで十分力はつきます。
というか、その時間で下線部の問題を何周もした方が英語力は伸びます。
③:何周もして復習する!
必ず何周もしましょう。
1周だけして終わりではやる意味がありません。何も身につかずに終わります。
初見の文で
「これは倒置だ!」
「ここには~が省略されている!」
と気づくためには何度もくり返し解く必要があるんですよね。
1周しただけでは初見の文で間違いなく気づけないです。素通りしてしまうはずです。
何周もすることで初めて大事な「ポイントに反応できるようになりますよ。
構文把握のプラチカのレベルや使い方:まとめ

まとめると構文把握のプラチカはこんな人におすすめです。
- ハイレベルな英文解釈に取り組みたい人
- 省略や倒置、名詞構文などの特殊構文を集中的に練習したい人
- 薄い参考書が好きな人
構文把握のプラチカは難しい参考書ですが、その分周りと差がつくポイントを集中的に練習できる本になっています。
万人におすすめできるものではありませんが、このレベルが必要な人にとってはかなりの良書です。