いざ英文解釈を勉強するぞ!
と思って本屋さんに行ったけど
「いろいろ種類があってどれを選べばいいか分からない」
「どれが今の自分のレベルに合ってるんだろう」
「参考書選びに失敗してお金と時間を無駄にしたくない」
とお悩みではありませんか??
英文解釈を勉強する上で参考書選びはめちゃくちゃ重要です。
自分のレベルに合わないものをいくらやっても英語はできるようになりません。
それどころか、かなりの時間を無駄にしてしまいます。
しかし、自分のレベルに合ったものを選ぶことができれば、1文がきちんと読めるようになり、結果として長文を解けるようになりますよ。
本記事の内容
- 難易度ごとにおすすめの英文解釈の参考書を紹介
- それぞれの参考書の特徴を解説
- 各難易度と相性のいい長文問題集も合わせて紹介
この記事を読むことで、各難易度ごとの英文解釈の参考書が分かり
自分に合ったものを選ぶことができるようになります。
これから英文解釈の参考書を3つの難易度に分けて紹介していきます。
各難易度から1つ選んでもらえれば大丈夫です。
その際、各参考書から例題を1ページ分貼っておきますので難易度の参考にしてください。
また、相性のいい長文問題集も合わせてご紹介します。
5分ほどお付き合いくださいませ。
先に基本的な英文法は身についていることが大前提です。
関係詞って何??仮定法??みたいな感じの人は先に文法を固めましょう。
1冊目におすすめの英文解釈の参考書3冊【難易度★~★★★】

これから本格的に英語を勉強する人にピッタリな英文解釈の参考書はこちら。
- 肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本
- 英文読解入門 基本はここだ!
- 入門英文解釈の技術70
レベル的にはどれも中堅私大(日東駒専)、英検2級の基礎が固まるぐらいです。
このレベルの解釈ができていると、この後の英語の伸びが全然ちがいます。
丁寧に仕上げましょう。
以下で1つずつ解説しますね。(簡単なものから並べています)
①:肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本 【難易度】
1冊目にピッタリの参考書です。これ1冊で英文を読むのに不可欠な33のテーマが学べます。
この参考書の良いところは次の3つ。
- 例題の単語が中学レベルなので単語でつまづく心配がない
- 例題の知識で解ける確認問題が用意されている
- 難しめの発展問題もついている(大学の過去問からの抜粋)
解説も分かりやすいので独学でも安心して進めることができますよ。
実際の例題はこんな感じ。難易度の目安にどうぞ。
KADOKAWA 肘井学 肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本 p70より引用
この参考書についてもっと詳しく知りたいという人は肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本のレベルや特徴を徹底解説!の記事を参考にしてください。
②:英文読解入門 基本はここだ!【難易度】
この本も英文解釈を学ぶのに最適です。
50の例題を通して、英文を読むための土台が完成します。
良いところは次の3つ。
- 語り口調で書かれているのでサクサク読んでいける
- かなり薄い参考書なので負担が軽い
- 英語ができる人の読み方・考え方を身につけることができる
薄い参考書ですが、見た目以上に中身は濃いです。
1冊仕上げればかなりの範囲をカバーできます。
実際の例題はこんな感じ。難易度の目安にしてみてください。
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代々木ライブラリー 西きょうじ 英文読解入門 基本はここだ! p28より引用
この参考書についてもっと詳しく知りたいという人は基本はここだの効果的な使い方やレベルを解説!ポレポレへの接続は可能?の記事を参考にしてください。
③:入門英文解釈の技術70【難易度】
こちらは名前の通り、70の例題を通して英文解釈を身につけることができます。
良いところは次の3つ。
- 英文すべてにSVOCや修飾関係が記されている
- 例題のレベルは少し難しめ(すべて大学入試の過去問から)
- 見開き1ページで完結なので進めやすい
ただし、基本はここだと違って解説がやや硬めです。
独学で使うのには少し難しいかもしれません。
実際の例題はこんな感じ。難易度の目安にしてみてください。
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桐原書店 桑原信淑 入門英文解釈の技術70 p48より引用
この参考書についてもっと詳しく知りたいという人は入門英文解釈の技術70の効果的な使い方やレベルを徹底解説!【失敗しない4つの方法】の記事を参考にしてください。
この難易度の英文解釈のあとにするべき長文問題集3冊
まずはこのレベルの長文が読めることが非常に重要です。
全部やるとけっこうボリュームがあるので、この中から1~2冊選ぶといいでしょう。
おすすめは① + ②または③(①は必須で②か③で選択)
- 英語長文レベル別問題集4
- やっておきたい英語長文300
- 英語長文ハイパートレーニング レベル2 標準編
もし、①の英語長文レベル別問題集4が全然読めない、、という人は次のどちらかを先に挟んでおくとスムーズにつながります。
- 英語長文レベル別問題集3
- 英語長文ハイパートレーニング レベル1超基礎編
どちらも高校1年生レベルの長文問題集です。
解説ではすべての文にSVOCや修飾関係が記されているので、上3冊の英文解釈で学んだことを練習しながら長文を解くことができます。
英文のレベル的にもピッタリです。
2冊目におすすめの英文解釈の参考書2冊【難易度★★★★】

- 基礎英文解釈の技術100
- Rise 構文解釈1 基礎~難関編
どちらも良書。レベル的にはどちらもMARCHレベル。
英検でいうと準1級レベルです。
それでは1つずつ見ていきますね。(この2つについてはどちらもレベルに違いはありません)
①:基礎英文解釈の技術100【難易度】
上で紹介した入門英文解釈の技術70と同じシリーズです。
入門英文解釈の技術70(以下入門70)との違いは
- 例題が70→100題に増えた
- 後半の例題が入門70よりも難しめ
- 文法の解説ががっつりカットされている
文法の解説が少なめなので、訳とSVOCなどを見れば文法のポイントが理解できる人向けの参考書です。
例題の質としては入門70よりもこちらの方がいいです。
実際の例題はこんな感じ。難易度の目安にしてみてください。
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桐原書店 桑原信淑/杉野隆 基礎英文解釈の技術100 p64より引用
この参考書についてもっと詳しく知りたいという人は基礎英文解釈の技術100のレベルや効果的な使い方、次にするべき参考書を徹底解説!の記事を参考にしてください。
②:Rise 構文解釈1 基礎~難関編【難易度】
こちらはZ会が出版している参考書です。
基礎~難関とあるように、例題によって多少難易度に幅がありますが全体的に見ればMARCHぐらいのレベルになります。
この参考書の良いところは次の4つ。
- 解説が非常に丁寧で分かりやすい
- 全ページカラーで読みやすい
- 解説にSVOCや修飾関係が記してある
- 1つ1つの例題に目安となるレベルがついている
あまり有名な参考書ではありませんが、知る人ぞ知る名著って感じです。
実際の例題はこんな感じ。難易度の目安にしてみてください。
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Z会出版 越智睦人 Rise 構文解釈1 基礎~難関編 p42より引用
この参考書についてもっと詳しく知りたいという人はRise 構文解釈1 基礎~難関編のレベル・特徴・使い方を徹底解説!の記事を参考にしてください。
ちなみに、この2冊目の英文解釈2冊については、次に紹介する長文問題集をしっかりやり込んでおけば飛ばしても大丈夫です。
つまり
1冊目の英文解釈とそのあとの長文
↓
次に紹介する長文
↓
3冊目の英文解釈と長文
の流れでも大丈夫です。
なぜなら、1冊目の英文解釈とそのあとの長文が完璧に仕上がっていれば、2冊目の英文解釈を挟まなくても次に紹介する長文も解けるからです。
なので、次に紹介する長文問題集をやってみて
「全然読めない、、」となった場合にだけ2冊目の英文解釈を追加すれば十分だと思います。
この難易度の英文解釈のあとにするべき長文問題集
- 英語長文ポラリス1
- やっておきたい英語長文500
- 英語長文ハイパートレーニング3 難関編
すべてMARCHレベルの長文問題集になります。
英語長文ポラリス1は、本には中堅私大レベルとありますが明らかにそれよりは難しいです。
それぞれレビュー記事を貼っておきますので、参考にしてください。
3冊目におすすめの英文解釈の参考書2冊【難易度★★★★★】

- 構文把握のプラチカ
- ポレポレ英文読解プロセス50
どちらも早慶レベルの解釈本です。
1,2冊目の英文解釈の参考書では扱っていなかった内容も多く入っています。
これらを仕上げることで、難関大の1文が読めるようになります。
以下1つずつ解説しますね。(どちらもそこまでレベルに差はありません)
①:構文把握のプラチカ【難易度】
不定詞や関係詞などのおなじみのものから省略・倒置・名詞構文など普段あまり見慣れない構文まで練習できます。
20のテーマに分かれており、各テーマにつき例題は3~4題。
レベルはとても高いですがその分1冊やり込めば、難関大の1文を訳せるぐらいの力がつきます。
良いところは次の3つ。
- 省略や倒置などの特殊構文を重点的に練習できる
- とても薄い参考書(問題だけで見ると69ページ)なので1周しやすい
- 難関大の過去問からの抜粋が中心で英文の質もいい
実際の例題はこんな感じ。難易度の目安にしてみてください。
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河合出版 福井振一郎/萩田裕 構文把握のプラチカ p44より引用
この参考書についてもっと詳しく知りたいという人は構文把握のプラチカのレベルや使い方、4つの特徴を徹底解説!の記事を参考にしてください。
②:ポレポレ英文読解プロセス50【難易度】
こちらもかなり薄い参考書です。
しかし中身は濃いです。
50の例題を通して難関大で差がつく構文を重点的に学べます。
良いところは次の3つ。
- 「なぜそうなるのか」というプロセスを大事にしている
- 省略や倒置、名詞構文などの差がつくところを重点的に学べる
- とても薄い参考書なので何周も回しやすい
英語ができる人は英文をどのように前から順に読んでいるのか、そういった思考がじっくり解説されています。
この参考書をやり込めば、英語を英語の語順で処理するプロセスが学べます。
実際の例題はこんな感じ。
難易度の目安にしてください。
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代々木ライブラリー 西きょうじ ポレポレ英文読解プロセス50 p60より引用
この参考書についてもっと詳しく知りたいという人はポレポレの成績の上がる5つの使い方やレベル、特徴を徹底解説!の記事を参考にしてください。
この難易度の英文解釈のあとにするべき長文問題集
ここまでくると長文も難しいものが多いです。
それぞれレビュー記事を貼っておきますので、参考にしてください。
最難関私大(早慶)・英検1級レベル
- 英語長文ポラリス3
- やっておきたい英語長文700
英文解釈の参考書を難易度別に紹介:まとめ

もしあなたが英文解釈を身につけることができれば、1文を正確に読めるようになり長文が解けるようになります。
そのためには、今の自分のレベルにあった参考書を選ぶことが何よりも大事です。
ぜひこの記事を参考にして英語学習を進めてみてください。