この記事では
「システム英単語」って実際どうなの?
という人のために
- システム英単語(以下シス単)のレベルや対応できる大学
- シス単の7つの特徴(良いところ・気になるところ)
- シス単の使い方と注意点を解説
- シス単の次にやるべき参考書
について分かりやすくまとめようと思います。
この記事は5分ほどで読み終わります。
システム英単語の基本情報

まず前提としてシス単には2種類あります。
- システム英単語 basic(収録語数 1724語)
- システム英単語(収録語数 2211語)
の2つです。
ちなみに、収録語数については見出し語の数字です。
派生語やそれ以外の語数も含めると倍近くになります。
また
- シス単 basicは1章 2章 3章 4章
- シス単は 1章 2章 3章 4章 5章
からそれぞれ構成されていて
色が同じ章は2つとも内容が同じです。
黒色の章だけそれぞれ内容が違うことになります。
つまり、basicも普通の方も半分以上は被っています。
ちなみに、シス単basicの1章は中学内容~高校入りたてぐらいのレベルです。
なので、「それぐらいは大丈夫!」という人はbasicじゃない方を買えばOKです。
以下シス単(basicではない方)で話を進めていきます。
システム英単語のレベルや対応できる大学【 到達レベル 】

シス単は章ごとにレベルが違います。
- 1章・2章・5章…共通テスト・中堅私立レベル(日東駒専など)・英検2級
- 3章…地方国公立レベル・難関私大レベル(MARCHなど)
- 4章…3章以上の大学レベル
1・2・5章は必須レベルです。
長文でバンバン出てきます。
ここで抜けがあると長文を読むのに支障が出るレベルです。
なので、まずはこの3つの章を完璧に仕上げましょう。
まとめると
シス単1冊完璧にすれば
- 地方国公立やMARCH、英検2級の長文が読めるようになります。
- 難関国立や早慶レベルになると、もう1冊追加した方が安心です。
システム英単語の特徴5つ(良いところ)

シス単には5つの良いところがあります。
- 試験によく出る順に単語が並んでいる!
- ミニマルフレーズが便利で覚えやすい!
- 単語と一緒に語法も身につく!
- 多義語をまとめて覚えられる!
- 音声を無料でダウンロードできる!
1つずつ見ていきますね。
①:試験によく出る順に単語が並んでいる!
まずはこれです。
シス単は試験によく出る「頻度順」に単語が並んでいます。
なので、前から順に進めるだけで試験に出るものから効率よく覚えていくことができます。
自分は毎日多くの長文を読みますが、1・2章の単語は本当によく見ます。
「うまく頻度順に並べられているなあ」と感心してしまいます。
また、章ごとに分かれているので、自分の目標に合わせて覚えることも可能です。
②:ミニマルフレーズが便利で覚えやすい!
これがシス単の大きな売りの1つです。
ミニマルフレーズとは2~5語程度の短い語句のかたまりです。
例えば「follow」ならば
follow her advice
「consider」ならば
consider the problem seriously
というように、例文ではなく短いフレーズで覚えることができます。
これがすべての単語についています。
このミニマルフレーズの良いところは3つです。
- 例文ではなく2~5語程度なので覚える負担がほぼない
- その単語の使われ方がイメージしやすい
- 語法も一緒に覚えられる
自分も実際に使ってみて分かりましたが、これのおかげで単語を覚える負担がだいぶ軽くなりました。
サクサク覚えられます。
③:単語と一緒に語法も身につく!
上で軽く書きましたが、ミニマルフレーズを使うことで語法も身につきます。
語法とは、単語の使い方のことです。
語法は長文でも文法問題でも超重要です。
例えば、「allow」と聞いて後ろにどういう形がくるか予想できますか??
正解は
allow O to do です。 Oに~するのを許す
「to do」 が予想できたかどうかが大事です。
そして、この 「to do」 の部分が語法になります。
実際の「allow」のミニマルフレーズはこうなっています。
allow him to go out 彼に外出を許可する
ミニマルフレーズを覚えることで、一緒に語法も覚えられるというわけです。
語法を意識することで長文を速く正確に読むことができるようになりますよ。
④:多義語をまとめて覚えられる!
多義語とは、基本的な意味のほかにも意外な意味がある単語のこと。
例えば、runの意味は皆さん知っていますよね。
そう、「走る」です。
しかし、runには「走る」以外にも重要な意味があります。
それは「経営する」という意味です。
他にも、termという単語には4つの大事な意味があります。
- 用語
- 期間
- 仲(間柄)
- 条件
こういった単語をこの多義語のページでまとめて覚えることができます。
自分でいちいちノートにまとめなくてもいいので非常に助かります。
ちなみに語数的には
- シス単basicでは174語
- シス単では184語
の多義語が収録されています。
ぶっちゃけこの章のためだけでもシス単を買う価値はあると思います。
⑤:音声を無料でダウンロードできる!
シス単はネットから無料で音声をダウンロードすることができます。
この音声のおかげで
- 正しい発音・アクセントを覚えられる
- リスニングの基礎ができあがる
- 単語を隙間時間に耳から復習できる
などなど、音声学習のメリットは大きいです。
ぜひ一緒に音声も活用しましょう。
単語を覚える効率が一気に上がりますよ。
システム英単語の特徴2つ(気になるところ)

ここまで良いところばかりあげてきましたが、シス単にも気になるところはあります。
- 派生語が少ないページがある
- 音声に関して見出し語は無料だが、ミニマルフレーズの音声は有料
1つずつ見ていきます。
①:派生語が少ないページがある
![]()
https://www.sundaibunko.jp/systan/index.html より引用
上の画像のように、シス単には大きく分けて2種類のページレイアウトがあります。
1枚目のページでは派生語が豊富なのですが、2枚目のページの時は派生語が少なめになります。
ただ2枚目のページの単語というのは
「もともと派生語が少ないのでフレーズの形で覚えれば対応できる単語」
なのでそこまで気にする必要もないかなって感じです。
②:音声に関して見出し語は無料だが、ミニマルフレーズの音声は有料
音声が無料でダウンロードできるのは、見出し語だけになります。
ミニマルフレーズの音声も聞きたい場合は
- 別売りのCD(2200円 税抜き)
を別に購入する必要があります。
ミニマルフレーズは有料ですが、ぜひ入手することをおすすめします。
めちゃくちゃ耳に残るのでどんどん覚えられます。
通学の時間や日常のちょっとした隙間時間を
- 英単語の復習
- リスニングの基礎作り
の時間に変えられます。
システム英単語のレベルから見た効果的な使い方3つ

次にシス単の効果的な使い方をご紹介します。
- ミニマルフレーズをフル活用しよう!
- まずは1語1訳でOK!
- 書いちゃだめ!見て読んで覚えよう!
それぞれ解説していきます!
①:ミニマルフレーズをフル活用しよう!
シス単の最大の売りである「ミニマルフレーズ」をガンガン使って覚えていきましょう。
単語だけで覚えるよりも断然覚えやすいです。
この際、英語を見て日本語の意味が言えればOKです。
スペルは基本的に覚えなくていいです。
なぜなら、英単語を覚える目的の1つは長文を読むことだからです。
その場合、英単語を見て日本語が分かれば十分なんです。
スペルを覚える必要があるのは英作文のときぐらいですね。
②:まずは1語1訳でOK!
まずは1つの単語に対して1つの日本語が言えたらOKです。
「それだけでいいの?」
と思うかもしれませんが、最初からハードルを上げない方がいいです。
最初からたくさん覚えようとすると途中で挫折します。
2つ目の意味や派生語を覚えだすタイミングは、1語1訳が完璧になってからです。
先に中心的な意味を1つ覚えることで、2つ目の意味や派生語を覚える負担がグッと減ります。
なので、まずは1語1訳を完璧にすることを目指してください。
③:書いちゃだめ!見て読んで覚えよう!
単語は書いて覚えない方がいいです。
理由は時間がかかるからです。1単語書いてる間に2単語目を通せます。
それに見て読んで覚えた方が負担が少ないです。
書くのは
- 何周もしても覚えられない
- 単語他の単語と形が似てて紛らわしいもの
だけにしましょう。
システム英単語のレベルから見た使う際の注意点

注意点は1つだけです。
それは最終的にはミニマルフレーズに頼り過ぎないようにすることです。
ミニマルフレーズがないと単語の意味を思い出せないのはまずいです。
ミニマルフレーズは語法も覚えられて本当に便利なのですが
最終的には単語単体で意味が思い出せるようにしときましょう。
システム英単語のレベルや特徴・使い方:まとめ
シス単はこんな人におすすめ。
- テストによく出るものから覚えたい人
- 長い例文で覚えるのが嫌な人
- 語法も一緒に覚えたい人
- 多義語もチェックしたい人
- 音声も利用したい人
大学受験の単語帳の中でも1番使われている王道の単語帳です。
とにかく使いやすいので迷ったらシス単を選んでおけば間違いないかなって感じです。