・英語長文ポラリスの良いところや気になるところを知りたい
・効果的な使い方を知りたい
・次にするべき参考書を知りたい
長文問題集を探してる人の中にはこんな疑問を持っている人もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事ではこういった疑問にお答えします。
※英語長文ポラリス(以下ポラリス)
本記事の内容
- ポラリスのレベルやどういう人に向いているか
- ポラリスの良いところ、気になるところ
- ポラリスの効果的な使い方
- ポラリスの次にするべき参考書
この記事を読むことで、ポラリスがどういう参考書かがすべて分かります。
この記事は7分ほどで読み終わります。
英語長文ポラリスのレベルなどの基本情報

- ジャンル:長文問題集
- 使用時期:英語学習中期
- 内容レベル:下記参照
- 対象者:下記参照
- 到達レベル:下記参照
- 長文数:12題
ポラリスはスタディサプリで有名なあの関先生が出している長文問題集です。
関先生と言えば文法のイメージが強いかもしれませんが、長文のポラリスもかなりの良書。
最近の出題テーマを扱っているので、読むだけでもためになりますし内容も面白いものが多いですよ。
自分も読んでて思わず「へぇ~」と言ってしまうものばかりでした。
長文は実際の大学の過去問から出題されています。
本文だけでなく設問も基本的にはそのままです。
なので、私大からの抜粋であればマークが中心ですし、国公立からの抜粋であれば記述が中心となります。
また、ポラリスはレベルが3つに分かれています。
以下でそれぞれがどんなレベルか、またどんな人におすすめできるか解説します。
英語長文ポラリスの各レベルと他の問題集との比較
英語長文ポラリス1のレベル
一応、中堅私大レベルとなっていますがそれよりも明らかに難しいと感じました。
中には読みやすいものもありますが、全体的にレベルは高めかなと。
- 単語、熟語
- 基本的な文法
- 英文解釈
がしっかりできていないと難しいと思います。
英語長文ポラリス2のレベル
一応GMARCH・関関同立・地方国公立レベルとなっています。
こちらもこれらのレベルより難しいかなといった感じ。
他のMARCHレベルの長文問題集よりもレベルが高く感じます。
英語長文ポラリス3のレベル
こちらは早慶上智・難関国立大レベルとなっています。
実際に解いた感じ、簡単な問題と難しい長文の差がけっこうありました。
それでもボリューム層は早慶レベルだと思います。
実際、収録されている長文も早慶からの抜粋が多いです。
やっておきたい英語長文とのレベルの比較
※自分が解いてみた感覚です。
やっておきたい300<ポラリス1=やっておきたい500<ポラリス2<やっておきたい700=ポラリス3
全体的にはポラリスの方が少し難しいという印象。
ポラリスは本文だけでなく設問も過去問からの抜粋なので難しく感じるのかもしれません。
やっておきたい英語長文は本文は過去問からですが、設問に関しては大幅に変えられているので。
英語長文ハイパートレーニングとの比較
※こちらも自分が解いてみた感覚です。
ハイパー1<ハイパー2≦ポラリス1<ハイパー3<ポラリス2<ポラリス3
だいたいこんな感じかと。
こちらもやはりポラリスの方が難しめですね。
英語長文ポラリスのレベルから見たそれぞれの対象者

英語長文ポラリス1の対象者
基礎がしっかりと固まってる人です。
ここでいう基礎とは次の3つ。
- 単語、熟語
- 基本的な文法
- 英文解釈
この3つは長文を読むための土台であり、1つでも欠けると1文をきちんと訳すことができません。
必ず先に終わらせておきましょう。
英語長文ポラリス2の対象者
「ポラリス1」や「やっておきたい英語長文300・500」がしっかり解ける人です。
少なくとも「ポラリス1」や「やっておきたい300」レベルが読めないと苦労します。
ちなみにポラリス1とやっておきたい英語長文300両方しなきゃダメってことではないですよ。
時間があればしてもいいですが、なければ片方で十分です。
英語長文ポラリス3の対象者
「ポラリス2」や「やっておきたい英語長文500」がしっかり解ける人です。
また、ポラリス3をやる前にポレポレを挟んでおくのをオススメしておきます。
ポレポレは、早慶レベルの1文を読めるようにしてくれる英文解釈の参考書です。
実際、自分もポレポレを完璧にしておいたおかげでポラリス3の長文をきちんと読むことができました。
「ポレポレって何?」
という人はポレポレの成績の上がる5つの使い方やレベル、特徴を徹底解説!の記事を参考にしてください。
英語長文ポラリスのレベルから見たメリット4つ

ポラリスの良いところは4つあります。
- 長文のテーマが最近のもの
- 解説が詳しめ
- 音声を無料でダウンロードできる
- 下線などが引いていない白文が本文とは別に用意されている
1つずつ解説していきます。
①:長文のテーマが最近のもの
ポラリスの魅力の1つは、長文のテーマが最近のものが多いという点。
具体的には
- 宇宙ゴミ問題
- 自動運転について
- スマホに熱中する親
- SNSと性格の関係性
などなど。
テーマがどれも面白くて読んでて思わず「へぇ~そうなんだ」と感心してしまうものばかり。
また、テーマが新しいのでそれに関連した単語も一緒に学べますよ。
他の長文問題集にはない魅力ですね。
②:解説が詳しめ
ポラリスはやっておきたいシリーズと比べて解説が詳しいです。
特に、SVOCがちゃんと振られているのが大きい。
これのおかげで、独学でもどこが主語なのか動詞なのかが分かります。
また、ポラリスはやっておきたいや、ハイパートレーニングよりも設問の解説が詳しいです。
なぜそういう答えになるのかが詳しく解説されているので疑問が残りません。
③:音声を無料でダウンロードできる
ポラリスは音声をネットからダウンロードできます。しかも無料で。
これのおかげで、長文の音読がしやすいです。
やっておきたいシリーズには音声がないのでこの点はかなり大きいかと。
④:下線などが引いていない白文が本文とは別に用意されている
ポラリスには問題用の長文以外に、何も書き込まれていないきれいな長文が別についています。
これが復習するときにめちゃくちゃ便利なんです。
長文を復習するときって英文を前から何度も読むことが大切なのですが
このとき長文の1部が穴埋めになっていたり、並べ替えになっていたりすると音読がしにくいんです。
しかし、ポラリスには何も手を加えられていないきれいな状態の長文がついているので復習がはかどります。
英語長文ポラリスのレベルから見たデメリット3つ

ポラリスの気になるところは3つです。
- 長文のタイトルが丸見え状態
- 音声のスピードが速すぎる
- 本文構造に関する詳しい解説はあまりない
順に解説しますね。
①:長文のタイトルが丸見え状態
長文のタイトルが本文の真上に書いてあるので、読む前にどんな内容なのかが分かってしまいます。
ネタバレ状態です。
「タイトルは解説だけに載せておいてほしかったなあ」というのが個人的な感想。
まあでも、演習用ではなく何度も繰り返すための長文と考えればどうせ何周もするので問題はないです。
自分も最初は気になりましたが、土台作りのための参考書と考えればそこまで影響はなかったです。
②:音声のスピードが速すぎる
音声がついているのがポラリスのいいところなのですが、その音声が速すぎます。。
速読英熟語もけっこう速いですがそれ以上です。
ちなみに英検1級よりも速いです。
あのスピードで音読はなかなか難しいです。
ただし、慣れることができれば共通テストのリスニングはカメみたいなスピードに聞こえるはず。
また、スマホやMP3などで音声のスピードを変えることができるならば、問題はないと思います。
③:本文構造に関する詳しい解説はあまりない
SVOCは全文に振られていますが、それに対する詳しい解説はほとんどありません。
具体的に言うと
- なぜそこがSだと分かったのか
- なぜそこが倒置されているのか
などといった「なぜ」にあたる部分の解説はないです。
「ここはSになりますよ」といった結果しかのっていません。
しかし、この参考書をやる前に英文解釈をしっかりやりこんでおけば、そこまで問題にはならないはず。
自分はひっかかるところはほとんどなかったです。
設問に対する解説はかなり詳しいのでそこは安心してもらって大丈夫です。
英語長文ポラリスのレベルから見た効果的な使い方

次にポラリスの効果的な使い方をご紹介します。
- まずは自力で解いてみる
- 解説を読んで答え合わせ
- 1文1文、本文の構造と訳を確認する
- 分からなかった単語はすべて覚える
- 不安なところがなくなったら何度も本文を読んで復習
順番に見ていきます。
①:まずは自力で解いてみる
まずは1回自力で解いてみましょう。辞書などもなしです。
時間に関しては1題1題に目安の時間が書いてありますが、あまり気にしなくていいです。
それよりも、今の実力で最後までしっかり解いてみてください。
そうすることで、今の自分に足りないものが見えてきます。
②:解説を読んで答え合わせ
解き終わったら解説を読んで答え合わせをしましょう。
このとき大事なのは次の3つ。
- 答えの丸暗記にならないように注意
- 合ってた問題もしっかり解説を読む
- 合ってた問題も解答の根拠が合っていたかどうかが大事
②や③については、まぐれ当たりもあるからですね。
その場合、本当に理解して解けたわけではないので、次同じタイプの問題が出たときに解けません。
なので、必ず全問解説をしっかり読むようにしましょう。
③:1文1文、本文の構造と訳を確認する
答え合わせが終わったら次は、本文を1文1文精読しましょう。
精読というのは1文の構造を確認しながら訳すことです。
大変ですがここが一番大事で力がつくところです。
もし全文するのがきつい場合は
- 不安なところ
- 読んでて分からなかったところ
だけでも絶対しておいた方がいいですよ。
④:分からなかった単語はすべて覚える
解いてて分からなかった単語や表現についてはせっかくなので全部覚えましょう。
ただし、地名などの固有名詞は覚えなくても大丈夫です。
⑤:不安なところがなくなったら何度も本文を読んで復習
最後に、一番大切なのが復習をすることです。
特に本文の訳は必ず復習しましょう。
復習するときに意識してほしいことは次の2つ。
- 英語を前から順に読んで復習する
- ①をする前に分からないところをなくしておく
以下で1つずつ解説します。
①英語を前から順に読んで復習する
実際に長文を解くときって前から順に意味を取っていきますよね。
なので、復習するときも必ず前から意味を取れるように練習しましょう。
これを行うことで
- 英文を読むスピードが格段に上がる
- 前から順に意味を取れるのでリスニングを理解できるようになる
などいいことだらけです。
また、このとき音声を使って音読すると効率的です。
② ①をする前に分からないところをなくしておく
英語の成績が伸びない人にありがちなのがこちら。
本文に分からないところがあるまま復習していませんか??
もしあなたがそうやって復習しているならば要注意です。
それだとまったく力がつきません。
なぜなら、分からないものを何度読んでも分かるようにはならないからです。
自分は最初、これでかなりの時間を無駄にしました。本当に伸びないです。
必ず、分からないところがない状態にして本文の復習はするようにしましょう。
また、この復習は解いた直後・3日後・1週間後と定期的に行った方がいいです。
でもこういうことを言うと
- 内容も訳も覚えてるから意味ないよ。
- 1回解いたもの復習するのはつまらない。
と思うかもしれませんが、絶対に復習するべきです。
なぜなら、時間がたてば頑張って覚えたことも忘れてしまうからですね。
この参考書でやった内容をきちんと使いこなすには、定期的に復習しないと忘れてしまうはずです。
なので必ず復習はこまめに入れましょう。
英語長文ポラリスのレベルから考えた次にするべき参考書

英語長文ポラリス1の次にするべき参考書
「やっておきたい英語長文500」
やっておきたい英語長文500はMARCHレベルの長文問題集です。
長文のレベル的にはポラリス1と同じぐらいの難易度。
ポラリス1の復習がしっかりできていれば繋げるはずです。
英語長文ポラリス2の次にするべき参考書
「英語長文ポラリス3」
ポラリス3は早慶レベルの長文問題集です。
でも難易度的には、ポラリス2とそこまで大きな差はないように感じます。
難しい長文は本当に難しいですが。
英語長文ポラリスポラリス3の次にするべき参考書
「やっておきたい英語長文700」
やっておきたい英語長文700もポラリス3と同様、早慶レベルの長文問題集です。
解説がポラリスよりも詳しくないので、時間がなければカットして過去問に入っても問題ありません。
英語長文ポラリスのレベルや使い方:まとめ

ポラリスはこんな人におすすめ
- できるだけ新しいテーマの長文を解きたい人
- SVOCが振ってある解説が詳しい長文問題集を探してる人
- 音声を使って音読したい人
- 白文付きの長文問題集を探してる人
ポラリスは全体的に難しめの長文問題集ですが、解説が詳しく内容も面白いものばかり。
自分もお気に入りの参考書です。