・ハイパートレーニングのレベルを知りたい
・ハイパートレーニングの短所と長所を知りたい
・ハイパートレーニングの効果的な使い方を知りたい
こういったことで悩んでいませんか。
この記事ではこういった疑問にお答えします。
本記事の内容
- ハイパートレーニングがどんな参考書かを紹介
- ハイパートレーニングの各レベルを解説
- ハイパートレーニングの短所と長所
- ハイパートレーニングの効果的な使い方
- ハイパートレーニングの次にするべき参考書
この記事を読むことでハイパートレーニングがどんな参考書なのかがすべて分かります。
この記事は5分ほどで読み終わります。
英語長文ハイパートレーニングの基本情報

- ジャンル:長文問題集
- 使用時期:英語学習中期
- 内容レベル:下記参照
- 対象者:下記参照
- 到達レベル:下記参照
- 問題数:各12題
ハイパートレーニングは毎年多くの受験生から人気のある長文問題集です。
注目すべきはその解説の手厚さ。
この本より解説の詳しい長文問題集はないのではないでしょうか。
それぐらい詳しいです。
また、音読するための工夫が随所にちりばめられており、これ1冊やりこめば英文を読むスピードが格段に上がります。
実際、自分もこの本のおかげで、返り読みせずに前から順に意味をとれるようになり読解スピードが上がりました。
英語長文ハイパートレーニングの各レベル+他の問題集との比較

英語長文ハイパートレーニング1超基礎編のレベル
名前の通りでしてかなり簡単です。
レベル的には少し難しい高校入試ぐらい。
実際、難関私立高校からの抜粋がほとんどです。
高校レベルの英文はまだちょっと、、という人でも挑めるはず。
英語長文ハイパートレーニング2標準編のレベル
こちらは中堅私大と同じかそれより少し難しいぐらいのレベル。
この1冊の中でも難易度に少し差があります。
単語・文法・解釈がしっかりしていれば挑めると思います。
英語長文ハイパートレーニング3難関編のレベル
こちらは難関大レベルとなっています。
具体的にはMARCHかそれより少し難しいかぐらいです。
早慶レベルではないです。
やっておきたい英語長文とのレベルの比較
※実際に解いてみた個人的な主観です。
ハイパー1<ハイパー2=やっておきたい300<やっておきたい500≦ハイパー3<やっておきたい700
けっこう悩みましたがだいたいこんな感じかと。
もちろんそれぞれの問題集の中でも長文によって差はあるのであくまで目安と考えてください。
ハイパートレーニングの方が全体的に文章が硬めで読みにくいです。
英語長文ポラリスとのレベルの比較
※こちらもあくまで個人的な感覚です。
ハイパー1<ハイパー2<ポラリス1<ハイパー3<ポラリス2<ポラリス3
全体としてはポラリスの方がハイパートレーニングよりも1段階難しいです。
英語長文ハイパートレーニングのレベルから見たそれぞれの対象者

英語長文ハイパートレーニング1の対象者
高校1年生や受験勉強を始めたばかりの高校2,3年生が主な対象者。
中学レベルの単語や文法がしっかりできていれば読むことができます。
中学レベルの長文から高校レベルの長文への橋渡し的な役割です。
高校レベルの文章になるときついけれど、長文を練習したい人におすすめです。
英語長文ハイパートレーニング2の対象者
こちらは高校レベルの単語・文法・解釈が1通り終わっている人です。
必ず先にそれらを完璧にしてしてください。
また、それでも少し難しいと感じる人は東進の長文レベル別問題集の4を先にやるとうまくつなげるはずです。
高校レベルの長文を練習したい人におすすめです。
英語長文ハイパートレーニング3の対象者
中堅私大レベルの長文はもう読めていてMARCHレベルの長文を読みたい人です。
解説は詳しいですがそれでも難しければ、やっておきたい500を先にやるとうまくつながります。
MARCHレベルの長文を読みたい人におすすめです。
英語長文ハイパートレーニングのレベルから見たメリット4つ

英語長文ハイパートレーニングには4つの良いところがあります。
- 解説がめちゃくちゃ詳しい
- CDがついている
- 各長文の白文がついている
- スラッシュリーディングを練習できるページがある
1つずつ見ていきます。
①:解説がめちゃくちゃ詳しい
ハイパートレーニングは解説がめちゃくちゃ詳しいです。
具体的にいうと、SVOCが振られているだけでなく、1文ごとに「ひと言解説」がついています。
これがめちゃくちゃ便利でして、ふつうは長文を解き終わって答え合わせをしても、
- なんでここが主語って分かるんだろう
- ここはどういう文法が使われているんだろう
などと悩むことがあると思います。
しかし、ハイパートレーニングはこの解説のおかげでちょっとした疑問も残りません(もちろん文法は理解できている前提です)。
正直、1度ハイパートレーニングに手を出すと他の長文問題集には戻れません(笑)
②:CDがついている
ハイパートレーニングにはCDがついているので、それを利用して本文を音読できます。
そうすることによるメリットは2つ。
- リスニング対策になる
- 英文を前から理解できるようになり、読むスピードが上がる
ハイパートレーニングには全編を通して音読をするための工夫がちりばめられています。
音読は英語を勉強する上でいいことばかりです。
ぜひCDを活用して読解スピードとリスニング力の向上に役立ててください。
③:各長文の白文がついている
ハイパートレーニングには、問題を解くための長文とは別にまっさらなキレイな長文が用意されています。
本文を音読しようと思ったとき、ふつうは穴埋めや並べかえ問題のせいでガタガタになっている本文を使うことになると思います。
しかし、それではかなり使いにくいですし効率も悪いですよね。
そこで、この白文を使うことでスムーズに音読を行うことが可能です。
けっこう地味ですが個人的にはかなり重要ポイントだと思っています。
④:スラッシュリーディングを練習できるページがある
ハイパートレーニングにはスラッシュリーディング専用のページがあります。
このページでは最初からやりやすいようにスラッシュが引いてあるので、慣れていない人でも手軽に練習することができますよ。
この際、CDを使えばさらに速読に効果アップです。
英語長文ハイパートレーニングのレベルから見たデメリット3つ

英語長文ハイパートレーニングの気になるところは3つです。
- 長文の内容が少し硬め
- 各レベルで難易度の差が大きい
- 設問に知識問題が多い
順番に解説します。
①:長文の内容が少し硬め
全体的に長文の内容が少し硬いです。
なので読んでてあまり面白くないんですよね。。
まじめすぎるというかなんというか。
何度も音読するための長文なので、もっと興味が出るような内容にしてくれたら良かったのになあと思います。
まあ、これは個人的な感想なので、「ふつうに面白いよ」と言う人もいると思います。
②:各レベルで難易度の差が大きい
ハイパートレーニングシリーズは全部で3冊ありますが、難易度の差が大きいです。
特に、1と2の差がでかいんですよね。。
「1が終わったから、じゃあ次は2に進もう!」
と思ってもレベルの差がありすぎてたぶん挫折します。
1と2の間に
- 英文解釈の参考書1冊(基本はここだ・入門英文解釈の技術70など)
+ - 長文レベル別問題集4(東進)
をはさまないと厳しいです。
2と3の間は1と2ほど大きくはないので頑張ればいけるかと。
③:設問に知識問題が多い
ハイパートレーニングの設問は内容読解よりも文法や熟語などの知識問題が多いです。
なので、純粋に読解力を鍛えるというよりは、英文読解の土台を固めるための音読素材として使うのに向いています。
英語長文ハイパートレーニングのレベルを踏まえた効果的な使い方

ハイパートレーニングの効果的な使い方は次の通りです。
- まずは自力で問題を解く
- 解説を読んで答え合わせ
- 本文の訳ができるか1文1文確認する
- 不安なところがなくなったら何度も音読
- 翌日以降もこまめに復習する
順番に解説します。
①:まずは自力で問題を解く
まずは自力で問題を解いてみましょう。
このとき訳しにくかった文については印をつけておくと後からどこを重点的に見直せばいいのか分かり便利です。
②:解説を読んで答え合わせ
解説を読んで答え合わせをしましょう。
この参考書はこれから長文を解いていくための土台となるものなので、正答率については気にしなくても大丈夫です。
大事なのは③以降です。
③:本文の訳ができるか1文1文確認する
ここからがこの参考書を使う上で一番大事なところです。
このためにこの参考書を使うといっても過言ではありません。
本文の1文1文のSVOCや修飾関係をチェックしていきましょう。
ここをきちんとするかで英語の成績が上がるかが決まります。
④:不安なところがなくなったら何度も音読
1文1文の構造と訳がすべて理解できる状態になったら何度も何度も音読しましょう。
ただし、音読ってけっこう難しいので、もし難しければ最初は黙読でも全然OKです。
黙読に慣れてきたら徐々に音読も入れるようにしましょう。
実際、自分も最初は音読がうまくできなくてずっと黙読でやっていました。
それでも長文の復習にはなるので力はついていきましたし、かなり英語が読めるようになりました。
最後に注意点を1つ。
音読・黙読は必ず1文1文の構造・訳に不安がなくなってから取り組むこと
これめちゃくちゃ重要です。
なぜなら、意味のよく分かっていないものをいくら読んでも意味がないからですね。
ここをサボるとまじで力がつきません。
自分はここを甘く見たせいでかなり時間を無駄にしました。。
これを読んでいるあなたはそうならないように気を付けてくださいね。
⑤:翌日以降もこまめに復習する
問題を解いた後に復習するのも大事ですが、翌日以降も復習することが大事です。
解いた日だけ復習しても、3日後・1週間後には忘れているはずです。
1回覚えたはずなのにしばらくすると忘れてる、、というような経験あるのではないでしょうか。
それって、1回覚えたきり復習していないことが原因なんですよね。
目安的には、解いた翌日・3日後・1週間後・2週間後、、ぐらいの間隔でこまめに復習するのがおすすめ。
定着率が段違いです。
ハイパートレーニングの次にするべき参考書

ハイパートレーニング1超基礎編の次にするべき参考書
- 肘井学の読解のための英文法
- 英文読解入門基本はここだ
- 入門英文解釈の技術70
いずれかに進みましょう。
高校入門レベルは読めるようになっているのでいけるはず。
それぞれレビュー記事を貼っておきますので参考にしてください。
肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本のレベルや特徴を徹底解説!
基本はここだの効果的な使い方やレベルを解説!ポレポレへの接続は可能?
入門英文解釈の技術70の効果的な使い方やレベルを徹底解説!【失敗しない4つの方法】
まだ文法に手をつけていない人は下のどちらかを先にやってください。
- 英文法レベル別問題集3・4
- 英文法・語法問題ベスト400
どちらも文法の問題集です。4択問題が中心。
どちらも大事な問題ばかり収録されているので、高校レベルの長文を読むための基礎を固めることができます。
こちらもレビュー記事を貼っておきます。
英文法レベル別問題集の効果的な3つの使い方や特徴を徹底解説!
英文法・語法問題ベスト400のレベルやメリット・デメリットを徹底解説
ハイパートレーニング2標準編の次にするべき参考書
- 英語長文ポラリス1
- やっておきたい英語長文500
どちらも長文問題集でレベルは同じぐらいです。
全体的にやっておきたい英語長文500の方が少しだけ難しいかもしれません。
なので、迷ったらポラリス1から始めるといいと思います。
解説もやっておきたい英語長文500より詳しいので。
詳しくはレビュー記事を参考にしてください。
英語長文ポラリスの各レベルや5つの効果的な使い方を徹底解説!
やっておきたい英語長文500のレベルや5つの効果的な使い方を徹底解説!
ハイパートレーニング3難関編の次にするべき参考書
「英語長文ポラリス2」
英語長文ポラリス2はハイパートレーニングの3よりも少し難しいぐらいです。
ただ、内容が面白いものばかりでその分読みやすいですし、解説も詳しいので、ハイパーの3からうまく繋げることが可能です。
詳しく知りたいという人は英語長文ポラリスの各レベルや5つの効果的な使い方を徹底解説!の記事を参考にしてください。
英語長文ハイパートレーニングのレベルや使い方:まとめ

ハイパートレーニングはこんな人におすすめ。
- 解説が詳しい長文がいい人
- 音声を使って音読したい人
- 白文がついてる長文問題集を探してる人
ハイパートレーニングは解説がほんとに詳しくて、全体を通して音読をしやすい構成になっています。
この参考書にある12題の長文をとことんやりこめば、読解力だけでなく速読力も確実に上がります。
ぜひハイパートレーニングを通して英語の成績を上げてくださいね。