「英文読解入門基本はここだ」という名前は聞いたことがあっても
「どういう参考書なのかいまいちよく分からない」
という人も多いと思います。
そこでこの記事では、以下のような内容にお答えしていきます。
- 基本はここだの基本情報(内容やレベルなど)
- 基本はここだのメリット・デメリット
- 基本はここだの使い方
- 基本はここだに関してよくある質問
- 基本はここだの次にするべき参考書
有名な参考書ですが、使い方を間違えると何も身につかないどころか、かえって時間を無駄にしてしまいます。
この記事を読むことで、「基本はここだ」の良いところや長文が読めるようになる効果的な使い方が分かります。
この記事は5分ほどで読み終わります。
基本はここだってどんな参考書??レベルやできるようになることを解説するよ

- ジャンル:英文解釈
- 使用時期:英語学習初期
- 内容レベル:中学~高1レベルの短文が中心
- 対象者:高1の文法(仮定法まで)が1通り終わっている人
- 到達レベル:共通テスト~難関私大レベルの1文が読めるようになる
- 問題数:例題50題(それ以外も合わせると300文近くあります)
基本はここだってどんな参考書??
「基本はここだ」は英文解釈の参考書で、50の例題を通して高校レベルの1文を読めるようにしてくれます。
基本的な文法が1通り理解できている状態であれば読み進められると思います。
ちなみに例題は50題ですが、例題以外にも例文はたくさんあり、全部合わせると300文近くあります。
とても薄い参考書ですが、高校レベルの1文を読むのに必要な知識は1通り網羅されています。
基本はここだの対象者
前提として、高校1年生で習う文法は分かっていないと解説が理解できません。
ただ完璧である必要はなく、7~8割ほど理解できていれば大丈夫です。
基本はここだのレベル
例文のレベルは中学~高1ぐらいが中心です。
短文が中心なので、負担は少ないと思います。
中には少し難しいものもありますが、解説が詳しいので読み進められるはず。
基本はここだの到達点
- 共通テスト~中堅私大・英検2級までは十分いけます
- MARCHや関関同立・英検準1級も知識量ではカバーできています
タイトルに「入門」「基本」と入っていますが、1冊極めたあとの到達点はかなり高いです。
実はこれ1冊でけっこう高いレベルまでカバーできます。
基本はここだのレベルから見たメリット5つ

基本はここだには5つの良いところがあります。
- これ1冊で大学入試に必要な英文解釈の基礎が身につく
- 「なぜそうなるのか」という過程の部分が重視されている
- 説明が語り口調で読みやすい
- 後ろに例題をまとめたページがある
- 薄い参考書なので復習がしやすい
1つずつ解説していきます。
①:これ1冊で大学入試に必要な英文解釈の基礎が身につく
薄い参考書ですが中身は濃いです。
これ1冊やり込めば共通テストはもちろん、難関私大や地方国公立の長文も読めるようになります。
長文を読んでいて次のような経験はありませんか??
- 単語は分かるんだけど、構造や意味がよく分からない
- 知ってる単語と単語をつなぎ合わせて雰囲気で乗り切っちゃう
この状態のまま長文をいくら読んでも絶対に英語が読めるようにはなりません。
自分は高校生のときこれに気付かず失敗しました。
「基本はここだ」を1冊やり込むことで
1文1文の構造が掴めるようになり、ちゃんと訳せるようになります(=長文が読める!)
②:「なぜそうなるのか」という過程の部分が重視されている
基本はここだの解説は
「なぜそうなるのか」「なぜそこが動詞だと分かったのか」
というように考え方の過程に重きが置かれています。
この解説を読めば、英語ができる人がどのように英文を前から読んでいるのかが分かります。
まるで、できる人の頭の中を覗いているような、そんな感覚の解説になっています。
なので、この解説の通りに英文を読んでいけば「自力で」英語が読めるようになりますよ。
③:説明が語り口調で読みやすい
説明が語り口調で書かれているので読みやすいです。
実際に授業を受けているかのような感覚で読んでいけます。
自分もふだん本はまったく読まないのですが、この参考書はスラスラ読んでいくことができました。
④:後ろに例題をまとめたページがある
本の後ろに例題50個をまとめたページが用意されています。
これのおかげで一気に例題を復習することができます。
解説を読まなくても分かるようになってきたら、最終的にはこのページを中心に復習すると便利です。
⑤:薄い参考書なので復習がしやすい
基本はここだはかなり薄い参考書です。
初め見たときびっくりしました。
「こんな薄いの!?」って感じで。
薄い参考書というのはそれだけで価値があります。
なぜなら
薄い=1周しやすい=復習もしやすい
と言えるからです。
薄いというのはマジで重要です。
「これぐらいなら自分にもできそう!」と思わせてくれます。
しかも英文を読むために大事なことはすべて網羅されています。
基本はここだのレベルから見たデメリット3つ

基本はここだの注意点は3つです。
- 文字中心の説明
- 後ろに載っているのは例題の50文のみ
- 音声はついていない
1つずつ見ていきます
①:文字中心の説明
解説はしっかりしてますが、基本的に文字での説明です。
なので、「図やイラストなどで説明してほしい!」
と言う人には向かないかも。
ただ、説明は語り口調なので硬すぎることはないですよ。
②:後ろに載っているのは例題の50文のみ
後ろに例題50文をまとめたページがあり、復習に便利ですが
載ってるのは例題の50題だけです。
基本はここだには例題以外にも、例文がありますがそれらは後ろにまとめられていないです。
③:音声はついていない
基本はここだには音声がついていません。
音声を使って例文を復習したいという人にとっては辛いところです。
ちなみに自分は気になりませんでした。
なぜなら、英文解釈の段階で音声を使う必要がないと思ったからです。
音声は長文に入ってからフル活用すれば十分、というのが自分の意見です。
基本はここだのレベルから見た効果的な使い方

基本はここだの進め方は以下の通りです。
- 例題にSVOCや意味のかたまりごとに( )をつける
- 1周するだけでは意味はない!何周もしよう!
- 最終的に例文を見てそのポイントが分かればOK!
1つずつ解説します。
①:例題にSVOCや意味のかたまりごとに( )をつける
まずは例題にSVOCや意味のかたまりごとに( )をつけていきましょう。
これを徹底することで、初見の文でも英文の構造が手に取るように分かるようになります。
ちなみに最初のうちは分からなければ無理に考えなくても大丈夫です。
解説を読みながらマネしてつけていけばOK。
また、直接書き込むと復習ができなくなるので
- コピーして使う
- 薄く書いて消す
などのようにして使いましょう。
②:1周するだけでは意味はない!何周もしよう!
1周読んだだけではこの参考書をやる意味はほぼないです。
1周しただけで内容を身につけるのは不可能だと思ってください。
何周も繰り返すことが重要です。
何周もすることで
- 知識が自分の血肉になっていく
- 1周目では気づけなかったことに気づける
というメリットがあります。
英語の成績が伸びる人は例外なく、1冊の参考書を何度も何度も繰り返しています。
自分は6周ぐらいしました。これぐらい反復してやっと味が出てきた感じです。
③:最終的に例文を見てそのポイントが分かればOK!
この参考書のゴールは、例題や例文を見てそのポイントが分かるかどうかです。
訳やSVOCの丸暗記にならないように注意してください。
結果の暗記になってしまうと初見の英文を読むときに対応できません。
- なぜその訳になるのか
- なぜそれがSだと分かったのか
というのをきちんと理解しましょう。
基本はここだに関してよくある質問3つ

基本はここだに関してよく聞かれる質問が3つありますのでご紹介します。
- 基本はここだ→ポレポレは可能ですか?
- 入門英文解釈の技術70と併用した方がいいですか?
- 基本はここだが終わったら次は何をすればいいですか?
それぞれお答えしますね。
①:基本はここだ→ポレポレは可能ですか?
まず不可能です。やめましょう。
レベル的には中2→高2ぐらいの差があります。
ですが、ここからポレポレを1つの目標に頑張るのは大事なことです。
自分も早くポレポレをやりたくて1つ1つの参考書を完璧にしてきました。
基本はここだとポレポレの間にいくつか参考書を挟めば、いずれポレポレを使いこなせます。
それまでがんばりましょう。
②:入門英文解釈の技術70と併用した方がいいですか?
併用する必要はないです。
入門英文解釈の技術70も基本はここだも役割と内容が被っています。
基本はここだをするのであれば入門英文解釈の技術70はいらないです。
③:基本はここだが終わったら次は何をすればいいですか?
単語帳が1冊終わってる人は次は熟語を覚えましょう。
熟語も覚える必要あるの??と思われるかもしれませんが、受験まで時間があるなら絶対覚えるべきです。
熟語を覚えてるだけで長文の読みやすさが違います。
おすすめの熟語帳は「速読英熟語」です。
この熟語帳は長文の中で熟語を覚えるのがコンセプトになっています。
つまり、熟語を覚えつつ基本はここだで身につけた英文解釈を実際の長文の中で練習することができます。
この参考書の詳しいレビューは速読英熟語のレベルや使い方を徹底解説!【熟語帳で1番おすすめです】の記事で紹介しています。
基本はここだのレベルや使い方:まとめ
この参考書はこんな人におすすめ。
- 長文を読めるようになりたい人
- 英単語は覚えたけど1文になると読めない人
この参考書をやってから長文に入ることで
- あ!この文、基本はここだでやったパターンだ!
- 単語が違うだけで文構造は同じだから読めるぞ!
という体験ができますよ。
なので、ぜひ長文に入る前にやり込んでおくことをおすすめします。
長文に入ってからの伸びが違います。