英語を勉強していると「ネクステ」という参考書を聞いたことがあるかもしれません。
でも、こんな疑問はありませんか?
- ネクステのレベル、メリットやデメリットを知りたいな
- ネクステってどうやって使えばいいのかな
- ネクステが終わったら次は何の参考書をすればいいんだろう
そこでこの記事ではネクステについて以下の点をご紹介します。
本記事の内容
- ネクステの基本情報
- ネクステの効果的な使い方ネクステのメリット、デメリット次にするべき参考書
ネクステはボリュームがある参考書なので、1冊終わらせるだけでも大変です。
しかし、その分完璧に仕上げることができれば長文や文法問題の点数を大きく伸ばすことが可能です。
この記事では、成績を上げるネクステの使い方や多くの人がやってしまう注意点を解説します。
ちなみに、この記事はネクステだけに当てはまるものではありません。
vintageやアップグレードなどの網羅系の文法問題集すべてに当てはまります。
なので
- vintageやアップグレードを買おうか迷ってる人
- すでにそれらを持ってる人
も以下の文章の中でネクステをvintageやアップグレードに置き換えて読んでいただければ大丈夫です。
ネクステのレベルと基本情報

- ジャンル:英文法
- 使用時期:英語学習初期
- 内容レベル:基礎~発展
- 対象者:主に私立志望者
- 到達レベル:基礎~MARCHぐらい
- 問題数:1400問前後
- この参考書のゴール:問題が解ける+答えの根拠が分かる
ネクステは数ある文法問題集の中でも特に有名な参考書です。
問題形式としては4択問題が中心です。
学校で配られた人も多いのではないでしょうか。
ネクステの対象者
私立志望の人が主な対象です。
もちろん国公立の人もやっていいですが、共通テストに独立した文法問題は出ないので、もっと薄い参考書で十分です。
それに英文解釈を合わせれば長文は読めるようになります。
ネクステのレベル
基本的な問題から発展的な問題まで、レベルの幅が広いです。
これ1冊でほとんどすべての文法問題に対応できますよ。
ネクステのレベルから見た2つのメリット

ネクステには主に2つの良いところがあります。
- 1冊で入試に必要な文法知識を網羅できる!
- 熟語や会話表現も学べる!
1つずつ解説します。
①:1冊で入試に必要な文法知識を網羅できる!
これ1冊やり込めば、文法問題でも長文を読んでても基本的に困ることはありません。
ほとんどこの本に載ってる内容で対処できます。
それぐらいこの1冊を極めた後の応用範囲は広いです。
②:熟語や会話表現も学べる!
東進のレベル別問題集などと違って、ネクステなどの網羅系の文法問題集には熟語や会話表現も載っています。
これはかなりありがたいポイントです。
会話表現はまだしも、熟語が載っていない問題集の場合
熟語を覚えるためにこれとは別にもう1冊買う必要が出てきます。
その点、1冊で済むのは大きな利点です。
ネクステのレベルから見た2つのデメリット

ネクステの注意点は2つです。
- 参考書が分厚いので1周するのが大変
- 解説が少ない
順に解説します。
①:参考書が分厚いので1周するのが大変
おそらく一番の問題点がこれ。
ネクステは網羅してる範囲が広い分1冊が分厚いです。
これは、英語初学者にとってはかなり大きな壁になっています。
なぜなら
分厚いのでなかなか進まない
↓
精神的にきつくなる
↓
英語が嫌いになる
という悪循環に陥るからですね。
英語に苦手意識がある人は、エバーグリーンやスタディサプリなどと併用するか
塾などで分からないところをすぐに聞ける環境にいないと厳しいかもです。
自分の場合、社会人になって英語をやりだしたのですが
最初は英語ができる人に基本的な文法については教わってからネクステに繋げました。
それで、簡単ではないですがなんとか自力で1冊完璧にできました。
②:解説が少ない
2つ目の注意点は、解説が少ないことですね。
問題数が多いので、その分解説が少なめになっています。
これも英語初学者にとってはつらいところだと思います。
自分は、フォレスト(今のエバーグリーン)で分からないところは調べながら進めました。
ネクステのレベルから考えた効果的な3つの使い方

次にネクステの使いかたを解説します。
- 1周目の正答率は気にしない!
- とりあえず1周通してやらない!細かく区切る!
- 何周も繰り返す!成績が上がるのは復習してるときです!
1つずつ解説します。
①:1周目の正答率は気にしない!
まずは、普通に問題を解いていけばいいのですが、1周目の正答率は全然気にしなくて大丈夫です。
ぶっちゃけ、ほとんど解けないと思います。
なんなら1周目はすぐに答えを見てもいいぐらいです。
大事なのは2周目からです。
この参考書の目的は文法問題を覚えることなので
何周もした後に、内容が完璧になっていればそれで十分です。
単語帳と同じようにまずは覚えることに集中しましょう。
②:とりあえず1周通してやらない!細かく区切る!
「とりあえず1周するか~」
みたいな感じで先に1周終わらせない方がいいです。効率が悪いです。
どういうことかと言いますと
①時制
②受動態
③仮定法
④助動詞
⑤不定詞
⑥動名詞
以下略
このように文法のテーマが並んでいるとします。
ふつうは、時制から一気に最後まで進むと思います。
しかしそうすると問題数が多いため、1周終えたころには①番の時制なんかは完全に忘れているはずです。
なので、①②とやったら③に行く前に①②を復習してから③にいくと定着しやすいです。
一気にやらずに、こまめに戻って復習しつつやると定着度が全然ちがいます。
③:何周も繰り返す!成績が上がるのは復習してるときです!
1回解いただけで終わらないように注意です。
1周しただけでは何も身につきません。それなら最初からやらないほうがましです。
自分は10周以上はしました。
それぐらいやって初めてようやくものになってくる感じがします。
ネクステのゴール:すべての問題の答えの根拠と日本語訳が言えること

この2つができるようになるまで繰り返せばOKです。
以下1つずつ解説します。
ゴール①:すべての問題の答えの根拠が言えるまでやり込む
よくある失敗例は、答えを順番や番号で覚えちゃってるパターンです。
これだと初見の問題や長文で役に立たないです。
答えが①番なら、なぜ①番が正解になるのかという根拠を自分で言えるまでやり込んでください。
②:すべての問題の日本語訳が言えること
問題を解くだけではなく、その際必ず日本語訳も言えるか確認しておきましょう。
そうしないと今度は、長文で出てきたときに訳せなくて困ります。
ネクステを勉強するときノートに書く必要はある??
これはよく聞かれる質問なのですが、ノートに書く必要はないです。
問題量が多いのでノートに書いていたら時間がいくらあっても足りないです。
ふつうに読んで理解していけば十分です。
ネクステのレベルを踏まえた3つの注意点

ネクステを使うときには先に押さえておくべき注意点があります。
- 先に基本的な文法の理解はしておく
- きつい場合はエバーグリーンやスタディサプリを併用する
- 発音・アクセントはやらなくてOK
順に見ていきます。
①:先に基本的な文法の理解はしておく
- 関係代名詞ってなんだっけ?
- 仮定法って聞いたことあるなあ
このレベルだとネクステを使いこなすのは厳しいです。たぶん10問以内に挫折します。。
「大岩のいちばんはじめの英文法」
「肘井学のゼロから英文法が面白いほどわかる本」
などで文法の全体像はつかんでおくべきです。
②:きつい場合はエバーグリーンやスタディサプリを併用する
解説が薄いので、エバーグリーンやスタディサプリを併用した方がいいです。
一人で1冊通して理解するのはほぼ不可能だと思います。
・分詞
・比較
・関係詞
あたりでみんなつまづきます。
塾や予備校に通ってる人ですぐに聞ける環境にいる人は、それらを利用すればいいと思います。
もちろん学校の先生に聞いても〇
それらが利用できない人は
・エバーグリーン
・スタディサプリ
のどちらかを検討してみてはいかがでしょうか。
③:発音・アクセントはやらなくてOK
発音・アクセント問題もありますが、これらはやらなくていいです。
センター試験のときには出題されていたので、覚える必要がありましたが
共通テストでは出ないので必要ありません。
ネクステの次にするべき参考書

ネクステが終わったら、次は英文解釈に進みましょう。
英文解釈とは、長文の中の1文を読めるようにするためのものです。
長文に入る前にやっておくことで、長文に入ってからの伸びが違ってきます。
おすすめは次の3冊です。
- 肘井学の読解のための英文法
- 英文読解入門基本はここだ
- 入門英文解釈の技術70
以下それぞれレビュー記事を貼っておきますので参考にしてください。
↓
肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本のレベルや特徴を徹底解説!
基本はここだの失敗しない使い方やレベルを解説!ポレポレへの接続は可能?
入門英文解釈の技術70の使い方やレベルを徹底解説!【失敗しない4つの方法】
ネクステのレベルや使い方についてのまとめ
ネクステはこんな人におすすめ
- 私立志望で文法問題が出る人
- できるだけたくさんの問題をカバーしたい人
たしかにボリュームはありますが、私立志望の人などで文法問題が直接出る場合はやっておくと安心だと思います。